座奏とマーチング　二つの挑戦　
　　　－吹奏楽コンクールとマーチングコンテスト－
いよいよ今日で夏休みも終わります。39日間の長く暑い夏休みでしたが、コロナウイルス感染症予防に気をつけながら、一人一人でも集団でも様々な挑戦が為された期間でした。
学校総合体育大会の地区予選を勝ち抜き県大会の檜舞台に立った運動部の様子は紹介してきましたが、吹奏楽部もこの夏休みに座奏とマーチングの二つに挑戦していました。二つのコンクールとコンテストの様子を紹介します。
【８月１日　埼玉県吹奏楽コンクール　中学校北部地区大会】　
鴻巣市のクレア鴻巣を会場にして、埼玉県吹奏楽コンクールの北部地区大会が行われました。吹奏楽コンクールでは、いつもの北部地区（大里郡市･児玉郡市･秩父郡市）に、上尾市･桶川市･北本市･伊奈町を加えた広い地域の学校が集まって行われます。
　　　
なお、このコンクールでは演奏中の撮影が認められていないので、同じ会場で６月に行われた吹奏楽発表会の時の深中吹奏楽部の演奏の様子を載せます。
　
顧問の先生のタクトに合わせて全員が息を合わせて創り出した最初の音で、一気に聴いている人たちの心は掴まれた･･･そう感じました。
課題曲はテンポと切れのよい演奏、自由曲は一転ゆったりとした雄大な音色。銅鑼や打楽器が輪郭を付けてくれているような演奏でした。
　　
　　
当日は、保護者の方々だけでなく、卒業生が楽器の搬入などの手伝いをしに来てくれました。
　　
　
演奏を終えた吹奏楽部の生徒たちと、先生たち、卒業生が集まって記念撮影しました。
今年もコロナ禍のため、本当にいろいろな制限やハンデがありなかなか全員が集まって練習を重ねることはなかなかできませんでした。そんな中で、一人一人が考え、試行錯誤を繰り返して個々の音を磨いてきました。それをこのステージで見事に重ね曲として仕上げました。
【８月23日　埼玉県マーチングコンテスト】
吹奏楽の演奏には、吹奏楽コンクールのようにステージの上でみんなが揃って座って演奏する〝座奏〟と、演奏しながら移動･行進する〝マーチング〟があるそうです。深中吹奏楽部は昨年度からマーチングにも挑戦しています。
吹奏楽コンクールを終えた後から、マーチングの練習に取り組みました。昨年度の経験があるので、３年生と２年生はすぐに形になってきましたが、初めて取り組む１年生は大変でした。演奏する曲目は吹奏楽コンクールと同じですが、隊列を組んで行進することはとても難しいのです。全員が５ｍを８歩で歩くことで全体を揃えるそうです。１歩は62.5cmで歩けるようにすることから始まります。先輩が後輩を教え、体育館や校庭などを使って、みんなで揃って歩くこと、隊形変化などに繋げていきます。マーチングコンテストまでに、どこまで仕上がっているかを楽しみにしていました。
マーチングコンテストの会場は、春日部市総合体育館（ウイングハット春日部）です。
　　
出番を待つ間、チューニング会場で、最終確認をしていました。一人一人が自分の演奏や動きを確認しながら、心を落ち着けているようでした。
　　
そして、演技をする会場へ胸を張って移動していきました。
　　
深中の前に演奏していたのは、毎年素晴らしい演奏をし西関東大会に出場している春日部中です。楽器の演奏だけでなく旗を振って演技するカラーガードもありました。深中の生徒たちは、素晴らしい演奏を見つめながら、次に演奏する気持ちを高めているようでした。
　　
いよいよ深中の登場です。深中吹奏楽部のテーマは｢感謝と感動を届けよう！」で、｢マーチ　ブルー･スプリング」と「ポカホンダス」の2曲を演奏します。
　　
深中の演奏は、音はまろやかに響き、リズミカルな動きもよく合っていました。歩く姿勢も美しく、また明るい笑顔がこぼれるような表情もとても素敵でした。
　　
移動するときも動きがしっかりと合っていて、移動中も移動後も縦横ともにまっすぐになっていました。
　　
　　
　　
マーチングでは、列がきれいに揃って移動できたり、観客に向かって笑顔を見せてくれたりすると、演奏中でも大きな拍手が起こります。深中の演奏中にも、何度も大きな拍手が起こりました。
　
演奏を終えた直後の記念撮影です。まだ緊張感が残っている中にも、やり終えた、そしてよい演奏ができた満足感も表情から感じました。
　　
会場のフロアを出てきた生徒たちは、緊張から解放されホッとしたせいでしょうか、笑顔が一杯でした。観ていても素敵でしたが、きっと演奏していた生徒たちも満足できる演奏だったのでしょう。
　　
この後行われた表彰式では、銀賞でしたが、10月に群馬県で開催される西関東大会への出場権を手にすることができました　おめでとう